Market Hack

EU

いよいよヤバイことになってきた欧州 その7

歴史的に欧州の失業率は米国の2倍以上でした。

今回のギリシャのストライキの例を見てもわかるように失業率が高い国は景気が悪くなると公的部門での支出を増やせという圧力が国民からかかりやすく、それだけ財政が不健全になるペースが加速します。

ここまでをまとめると欧州連合は次のような弱点を抱えているということです:

1. 輸出競争力の低下
2. 生産性の低下
3. 財政の悪化

さらに欧州は米国のシリコンバレーに代表されるような非連続的な技術革新に基づく経済成長を不得意としています。それは欧州の経済モデルがどちらかといえば銀行融資型のモデルだからという面もあると思います。

バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、インターネットなどの、これからの時代を担う成長分野では欧州のこうした経済モデルは競争力を持ち得ないのです。

またこれまで見てきたような競争力の低下は新しくEUのメンバーを追加することでは解決しない問題でもあります。

このように「ただ惰性で拡大基調を続けてきた」EUの拡大志向の発想が止まったとたんに、いままでずっと抱えてきたけど、敢えて正視しなかった懸案が、いまドッと噴き出しているのです。
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ギリシャに対し欧州連合(EU)から340億ドル相当の協調支援が検討されている

月曜発売の『デア・シュピーゲル』では欧州連合(EU)が総額340億ドルを上限とする協調支援をギリシャに対して行う計画を進めていることが報じられています。

情報のソースはドイツ財務省だそうです。

どうやらドイツ単独の救済ではなく、欧州中央銀行におけるEU各国の資本負担比率に合わせて各国負担額が決まる模様です。

支援に参加するのは15カ国程度になる見込みです。

ドイツのシェアは全体の2割程度になります。

また協調支援の内容はローンと債務保証の両方のようです。続きを読む

警戒すべし! チョッと雰囲気が違う今日の円安

僕は相場を張る時、「ん?なにこれ?!”#$%」という感覚をたいせつにします。

で、今日は為替で「あれれ、これ、どーして?」という感触を持ったのです。

なぜならフェイスブックなどでの議論を読んでいてユーロの問題がPIIGSの財政赤字や経常収支の議論から簿外債務の議論に急転換しているからです。

この簿外債務の問題はとても怖いし、日本にとってはアキレス腱です。続きを読む

EUのギリシャに対する事実究明の矛先が鈍った真相

ギリシャの「飛ばし」に対して欧州連合(EU)は「その実態を開示しなさい」と厳しく迫っています。

しかしこの追求は早くも腰砕けの様相を呈してきています。

それはなぜでしょうか?

実は事実究明を迫るEU各国も叩けば埃が出る身だからです。

今回、ギリシャが債務を過小報告するために使ったのは簿外取引(オフバランスシート取引)と呼ばれる手法です。

ところが広義での簿外債務は別にギリシャに限らなくてもEUの多くの国が抱えているのです。
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編集長プロフィール
hirose_takao広瀬隆雄(Hirose Takao)
米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
Twitter/@hirosetakao
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