最近、ドルが確りしているので金価格は軟調に推移しています。
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(出典:ストックチャーツ)

トレーダーは金とドルが逆相関の関係にあるという連想からゴールドを売っているわけです。

それでは何故ドルが強いのでしょうか?

これにはいろいろな理由付けが出来ると思いますが、その最大のものは米国経済が最近復活してきていることによります。下は米国のGDPのグラフです。先日、第3四半期GDP成長率が+3.1%へと大幅に上方修正されています。
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ベン・バーナンキFRB議長は量的緩和政策の「出口戦略」として「失業率が6.5%を割り込んだら、止める」ということを明言しました。これ自体はもともとFRBの考えでは米国の失業率が6.5%を割り込むのは早くても2015年という想定があったので、手仕舞いタイミングの繰り上げを意味しません。

ただ日本、欧州の中央銀行が未だ緩和モードにある中で、一足先に量的緩和政策の幕引きの議論が出る事自体、ドルにとっては強気要因であると言えます。

なおアルマゲドンが到来せず、米国の経済がゆっくり回復に向かうというシナリオでは退避先の資産としての金の魅力は相対的に薄れ、代わりに景気回復をロングでプレイ出来る資産に注目が集まります。

その点、原油は景気が良くなり、ガソリンの消費が増えれば強含むわけですから、若し景気回復がメインシナリオのトレーダーなら金より乗り易いということになります。
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(出典:ストックチャーツ)

このところの原油に対する金のアンダーパフォーマンスは、そういうシナリオを考えている投資家が増えつつあることを示唆しています。

なお、中国経済が景気循環的な回復を見せ始めていることも原油にとっては強気材料です。