「もうそろそろPIIGSのIをひとつ取ってもいいだろう」

そういう議論が先月あたりはチラホラ散見されました。

ここでの「I」とはイタリアを指します。
(ちなみにもうひとつの「I」はアイルランド)

しかしどうやらその意見は時期尚早だったようです。

先週末、スタンダード&プアーズがイタリアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」にしたことで投資家のイタリアを見る目は一変しています。

そこでイタリアの抱える問題を簡単に整理しておきたいと思います。

まず欧州主要国政府のGDPに対する負債比率ですがイタリアの場合は101%と比較的高水準です。
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次にイタリアの構造的財政収支(Structural Balance)は-2.8%です。これは欧州主要国の中では比較的マシなほうだと思います。
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失業率のトレンドを見るとドイツに次いで安定していることがわかります。
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GDP成長率は慢性的に低いです。しかしギリシャ問題発覚以降は緊縮財政を敷いているギリシャやスペインよりは少し高くなっています。
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経常収支のトレンドは比較的安定しています。
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