LGFVとはLocal Government Financing Vehicleの略で、中国の不動産開発の際に組成される特別目的会社(SIV)を指します。

そういう言い方だとわかりにくいので、ペーパー・カンパニーだと考えれば良いでしょう。多くの場合、その背後に居るのは地方政府です。

なぜ地方政府がそのようなダミー会社を立てるかといえば、中国には「中国の銀行は直接、地方政府に融資してはならない」というルールがあるからです。

LGFVは保険会社や独立系のフィナンシャル・アドバイザーを通じて、確定利回り商品として一般投資家に販売されています。そこではリターンに対する、一種の「にぎり」が行われています。

しかしこれらのファンドの健全性を決めるのは最終的には開発物件からあがる賃貸収入などであり、売れ残り物件があると約束した利回りが果たせなくなります。

その場合、証券化し、オフバランスシート化したそれらの財テク商品の破綻は、そもそもそれを組成した銀行の責任になるかも知れないのです。実際、2010年に中国銀行業監督管理委員会(銀監会)はLGFVをちゃんと銀行本体のバランスシートへ戻すように行政指導しました。

下のグラフは米国金融安定監視評議会の年次報告書から拾ったものです。
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LGFVはこのうち赤の「信託商品」のカテゴリーに含まれていると思います。
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