女優アンジェリーナ・ジョリーの乳腺削除手術を担当したビバリーヒルズのルネッサンス・メディカル・センター・フォア・エステティック・サージェリーのジェイ・オリンガー医師が学会で「乳がんのリスクを持つ女性を支援するため、おっぱい支援チームを結成し、女性を支援すべきだ」と発言しました。

「女性は、単に乳がんを専門とする外科医とだけ相談するのではなく、美容整形外科医とも同時に相談し、いろいろな治療の選択肢が、どのような結果をもたらすかをちゃんと知らされる権利がある」というのがオリンガー医師の主張です。

オリンガー医師の考える、理想の「おっぱい支援チーム」の構成は、外科医、癌専門医、放射線癌専門医、婦人科医、心理セラピスト、フィジカル・セラピスト、美容整形外科医から成るとしています。

乳がんの治療には、大きく分けて1.乳腺削除と2.腫瘍部分を摘出後、放射線治療する方法があります。

普通、2.の方を好む患者が多いですが、若し手術後、放射線治療しても、やっぱり乳腺削除をしなければいけなくなった場合、美容整形によるおっぱいの復元は極めて難しくなるのだそうです。

また患者の心理面でのケアもすごく大切になります。乳腺削除後、同時に美容整形による復元をすれば患者の「喪失感」を防ぎ、気持ちの落ち込みに歯止めをかけることが出来ますが、腫瘍摘出から放射線治療と移ってゆき、結局、それがダメで乳腺削除に至った場合、落胆が大きいというわけです。

乳がんは米国の女性の12%が罹ると言われていますが、アンジェリーナ・ジョリーの場合のようにBRCA1、BRCA2遺伝子の変異を持つ患者はそれより遥かに高い確率で発病するそうです。現在は遺伝子テストによって発病リスクが発見しやすくなっているので、総合的な見地から支援が可能だというわけです。

このニュースを受けて、遺伝子テストを提供しているミリアッド・ジェネティクス(ティッカーシンボル:MYGN)がザラバ+4%と動意付いています。遺伝子テストのビジネスは、今後、新規参入が続々相次ぎ、価格プレッシャーに晒されることが予想されています。そのためミリアッドの株価も軟調に推移してきました。実際、遺伝子テストは、案外、コモディティ色の強いビジネスになってゆくのかも知れません。