Market Hack

PBR

ペトロブラス(ティッカー:PBR)の大型増資はブラジル株式市場にネガティブ

報道機関によって情報が交錯しており、数字に大きな食い違いがあるのですが、どうやらペトロブラス(ティッカー:PBR)が超深海油田開発の投資費用捻出のために総額500億ドル近い大型増資を計画していることをブラジルのエネルギー相が明らかにしたようです。

比較的正確そうなブルームバーグの情報から判断すると、今回調達されるのは約500億ドル程度だと思われます。

そのうち300億ドル相当の株券はブラジル政府がリオデジャネイロ沖に眠っている原油の採掘権を同社へ無償譲渡するのと引き換えにペトロブラスからブラジル政府へと割り当てられるようです。

残りの200億ドルは通常の公募増資の形になるのだと思います。

若し僕のこの当て推量が合っているのであれば、資金調達後のペトロブラスの株主構成(=ただしここでは投票権ベースではなく、あくまでもエコノミック・インタレスト・ベースです)は次のグラフのように変化すると試算できます。
ペトロブラス株主構成
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新興国の代表的銘柄を買いたい

金曜日の立ち会いでは中国がリザーブ・リクワイヤメント(預金準備率)を引き上げたというニュースを受けて神経質な寄り付きになりました。EUのGDP成長率が予想よりも低かったことでユーロが急落したこともセンチメントを悪くしました。

このような逆風が吹いていたにも関わらず、引けて見たらダメージは案外軽微でした。

下はS&P500のチャートです。
SPX
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リスク・トレードにチャレンジ!

12月の第一週に「ん?なにこれ?!”#$%&」という違和感を覚え、全てのリスク・トレードを手仕舞いしました

リスク・トレードとはドル安局面で上昇しやすい投資対象のことを指し、一般的にはゴールド、原油、新興国株式を含みます。

この戦略はまんまと当たったのですが、そろそろ新しいことを考えるときが来たように感じます。

僕がそう思う理由は今週あたりTwitterとかを見ていてもギリシャ問題に関するつぶやきがとても多くなっているからです。

「相場は知ったら、しまい」

皆がこれを問題にするようになった時点で、この材料は一旦、織り込み済みになります。続きを読む

リスク・トレードの時代は終わって素直に景気のリカバリーを買う局面がきた

いまの相場はひとことで言えばリスク・トレードの時代が終わって素直に景気のリカバリーを取りにゆく、そういうマーケットだと思います。

リスク・トレードとは借金のコストが極端に安い状態がとうぶんの間続くという前提のもとに普段なら金利を生まないような投資対象へ大胆に投資するストラテジーを指します。

たとえばゴールド(金)は所持していても金利が付くわけではないし、配当が出るわけでもありません。つまりフツーに市中金利が或る程度つくような環境では金利分だけ不利な投資対象なのです。

でも金融危機以降、これまでのアメリカのように超低金利の状態ではゴールドに投資することはとりわけ不利ではありませんでした。これが投機のお金が大挙してゴールドに流れ込んだひとつの理由です。

でも12月5日の雇用統計の数字が良かったので、1年先くらいの金利の見通しが狂ってきてしまいました。つまり「FRBは遅かれ早かれ、超緩和的金利政策を終わらせなければいけない」という認識がじんわり出始めているのです。

だからゴールドは一旦、降りて正解でした。

Gold

こうやって振り返ってみれば、いかにゴールドが「買われすぎ(青のマルで囲った部分)」になっていたかわかります。

配当や金利がつかない投資対象といえば原油なんかもそうです。いや、むしろ原油の場合、現物を引き取るためには貯蔵の手段が必要になりますからむしろキャリー(保持しつづけること)のコストは嵩みます。

そんなわけで原油も典型的なリスク・トレードの対象であり、今のようなマクロ経済の環境ではとりわけヤラレやすい資産です。

PBR

上のチャートはブラジルのペトロブラス(PBR)ですが、やはり理屈通りこっぴどく売られています。

新興国の多くはホットマネーの行き先として投資家に選好されてきました。でも調達金利(=つまり米国の金利)の先行きが不透明になると「借金で張る相場」はとたんに引かれ腰が弱くなります。下のチャートは中国のETFですが、これも教科書通り下げています。

FXI

それではこれらのリスク・トレードを利喰ったお金でどこへ投資すれば良いのでしょうか?

僕は旅行関連とかが良いんじゃないかなと思っています。先に紹介したサウスウエスト航空(LUV)は既に新波動に入っています。だから目先はチョッと冷やした方が良いかも知れません。基本的にはまだまだ上をみています。

もうひとつ旅行絡みで僕が注目しているのはマリオット(MAR)です。これはまだブレイクアウトしていないので、ちゃんと上値抵抗線を抜けて新波動に入った場合のみ飛び乗りたいと考えています。

MAR

あと今アメリカではiPhoneやキンドルなどのハンドヘルド・デバイスが凄く流行しています。これは息の長いトレンドになると思います。

それらのハンドヘルド・デバイスは電池が長持ちしないといけないのでなるべく複数の半導体チップをひとつに集約し、デザインの統合度を高めてやる必要があります。するとシステム・オン・ザ・チップ(SOC)という複数のチップの機能性をひとつのチップ上に焼き込むデザイン技術がカギになります。この分野で近年メキメキ頭角を現している企業がマーベル・テクノロジー(MRVL)です。ハイテク株の中では僕の個人的なイチ押し銘柄です。下のチャートの青のマルで囲まれた部分に見られるように、今は少し「買われすぎ」になっているので押し目を待つと良いでしょう。
MRVL

その他では今日、引け後に決算発表したリサーチ・イン・モーション(RIMM)も面白いかも知れないと思っています。
RIMM

それから明日決算発表があるカーニバル(CCL)も決算の内容が良かったことが確認されれば打診買いしてみたいと考えています。


編集長プロフィール
hirose_takao広瀬隆雄(Hirose Takao)
米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
Twitter/@hirosetakao
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