フェデックスが来期以降の見通しを引き下げたことは、ひとつ前の記事に書きましたが、18日に同社が開催した決算カンファレンス・コールは、なかなか聞きごたえがありました。

その中で会長兼CEOのフレッド・スミスは「世界の貿易が世界のGDPより早い速度で成長しなかったのは、過去25年の間に2回しかなかった。1回目は2000年のドットコム・バブルが弾けたときで、2回目は2008年のリーマン・ショックの時だ。ところが過去数カ月は再び世界の貿易の成長速度が世界のGDPの成長速度より遅くなっている」とコメントしました。

またiPhone 5やWindows 8など、極めて緊急性の高い、高単価の商品が、今、まさしく出荷タイミングになろうとしているのに、フェデックスがガイダンスを下げたことに対してアナリストの質問が集中しました。

これに対して同社は臨時便を増発することで対応するが、恒久的なキャパシティ増は計画していないとコメントしました。

またディファード・サービスを利用するハイテク産業の顧客が増えていると指摘しました。これはコンテナ船などを使って、より安上がりな方法で送る手法を指します。

iPhone 5が過去のiPhoneの発売よりも早いペースで出荷されるのは当然ですが、どうやら事前の予想を大幅に超えるような至急の注文は来てないようです。

またiPhone 5に代表されるハイテク製品に関しては、重量当りの商品単価が下落しており、それがコンテナ利用の増加の主因となっています。

中国経済の減速に関してはフレッド・スミスは特に悲観的に考えており「一部のチャイナ・ウォッチャーは中国経済の減速の度合いを軽視しすぎていて、正直、笑える」と辛らつなコメントをしています。