ここ数年のモルガン・スタンレー(ティッカーMS)の凋落ぶりは目を覆わんばかりでした。

かつてはモルガン・スタンレーと言えば高飛車なウォール街の投資銀行の中でも「別格」の存在でした。でも今では「その他大勢」の中に括られる、地味な存在に成り下がっています。

何がモルガン・スタンレーの「のれん」を台無しにしたのか?

それは金融危機のずっと以前に、ディーン・ウィッターを買収した事に端を発します。

個人投資家向けブローカー部門、ディーン・ウィッターはモルガン社内では「下級市民」的な扱いを受けていたのですが、その連中が経営権の奪取を巡ってモルガンのインベストメント・バンカー達に戦いを挑んだのです。

モルガンのディール・メーカー達は権謀術数に長けた精鋭揃いですが、その「謀略パワー」が社内抗争に向けられ、ブロードウェイ1585番地(=モルガンの本社住所)が完全に焦土と化すまで誰もバトルをやめようとしなかったのです。

つまりモルガン・スタンレーは組織の内側から崩れて行ったのです。
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